ニューメキシコ州でのクロマティが感電したサラ・コナーの家から、時間もまたいでロサンゼルスに引っ越してきて最初にサラ・コナーらが住んだ家。
(「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」シーズン1)
1軒に見えますが、実は表(玄関側)と裏(裏庭)で、異なる家屋を使用し、2軒を1軒のサラ・コナーの家として撮影していました。
まずはその2軒の位置関係はこちら。
そして、それぞれのロケ地はこちら。
Sarah Connor House Season1 Backyard
まずはシーズン1のサラ・コナー家のバックヤード(裏庭)として使われていたバックロット。Film Location
- Warner Bros. Studios (Backlot) "Midwest Residential Street" near LOT W
- 4000 Warner Blvd, Burbank, CA 91522 U.S.A.
- URL:https://studiooperations.warnerbros.com/midwest-business-residential-st/
- 座標: 34°08'53.3"N 118°20'09.7"W
34.148131, -118.336026
- Warner Bros. Studio Tour Hollywood(スタジオツアー)
URL: https://www.wbstudiotour.com/ja/
ギルモア・ガールズの家
ドラマ「ギルモア・ガールズ (Gilmore Girls)」の家としても有名な、このバックヤード(裏庭)側から見たこの家屋。ワーナー・ブラザース・スタジオでイベント(お祭り)があるときは、この家はギルモア・ガールズの家として、綺麗に装飾し直され、一般人も見学することができます。ブランコや懸垂はT2へのオマージュ
この家のバックヤード(裏庭)だけでもいろいろありましたが、「サラ・コナー・クロニクルズ」のオリジナルっぽい箇所は、ブランコとフェンスを設置してあること。あと裏庭の出入り口左側のテラス部分を、壁で覆って、テラスを隠している点。ブランコについてはT2でも登場しており、ブランコ自体がT2のオマージュであることと、さらにそのブランコでサラ・コナーが懸垂したりするのも、T2へのオマージュである、とDVDの巻末にてサラ・コナー・クロニクルズの製作者(ジョシュ・フリードマン)が解説しています。
また、ふだんこのバックロットにはない、フェンスで囲んだのもサラ・コナー・クロニクルズならではで、後述の家のフロント側と見た目や雰囲気を合わせるためにフェンスで裏庭を囲ったものと思われます。
このバックヤードに隣接する納屋でもいろいろあり、それについてはターミネーターをテルミットで燃やした小屋(納屋)のほうでまとめてあります。
家屋の表側より裏庭(バックヤード)のほうが印象的に使われる、というのは逃亡中かつターミネーターにねらわれている訳あり「サラ・コナー家」ならではダークなおもしろさでもあります。
尚、この家屋は、このバックヤード(裏)側と表側で、家屋の壁の色が違う(裏側がベージュ系、表側がパステルブルー系になっている)ことが多く、表と裏で別々の家として撮影されることが多いです。
それもあってか、この家屋は、
- バックヤードはサラ・コナーの家
- 家屋内・・・エンリケの家
- 表側(青)・・・ヴィック・チェンバレンの家←青い家として登場
- 表側(青)・・・ジェームズ・エリソンの家←青い家として登場
と「サラ・コナー・クロニクルズ」の中でもいろいろな用途に使いまわされています。
Sarah Connor House Season1 Front
シーズン1のサラ・コナーの家のフロント(表玄関)側は、別の家屋で撮影されています。その家屋のロケ地はこちら。Film Location
- Warner Bros. Studios (Backlot) "Midwest Residential Street" near LOT W
- URL:https://studiooperations.warnerbros.com/midwest-business-residential-st/
- 座標: 34°08'54.1"N 118°20'11.7"W
34.148353, -118.336569
おそらくこの表側に、上述のバックヤード側を似せようとしたのではないか(製作者側は表裏ではなく、どちらも同じ表側」という設定のつもりだったのではなかろうか)と思われます。
というのも、
- この表側の家屋の左側は劇中に映らないようにしていた
- バックヤード側の左側のテラスを壁で埋めたり、表側と同じような手すりを付けて、この表側の家屋に似せようとしていた
なぜそうしたかと推測するに、
- 本当はこの表側だけで撮影したかったが、ブランコを置くスペースなどがなかった
- 他の映画やドラマとの撮影の都合上、使い分ける必要があった
サラコナーらが何度もこの「表側」から出入りしていること、偽サーキシアンもここから出入りしたこと、キャメロンもこちら側の窓から通りを監視していたことから、こちらの家屋がサラ・コナー家の表側であることは間違いありません。
ちなみにサラコナーの家が燃えた後、火災現場としてチャーリーが訪れたのも、このFront側の家屋のほうでした。その際、チャーリーが玄関の所から振り返り、爆発したキャメロンのジープの画が挿入されていましたが、その場所からは実際は爆発した車は見えないはずです。撮影現場は裏側のほうだったので。
いずれにしても、このFront側のほうが重宝されているので、こちらがサラ・コナーの家の「表側」で間違いないでしょう。
この家でのシーンの見所・解説
ドラマ上の住所地は?
このシーズン1のサラコナ―の家の、ドラマ上の住所地は、消防無線: Fire has destroyed a home at 204 Laurel Avenue.
(ローレル通り204の民家にて火災発生)
※シーズン2第1話、チャーリーが聴いた消防無線より
とあり、(もちろん架空の住所ですが) 204 Laurel Avenue Los Angelesが住所地ということになっています。
サラ・コナーの死亡が伝えられる
この家の表玄関のところでは、キャメロンにより、サラ・コナーの死亡年月日が伝えられるという、なかなかショッキングなシーンがありました。SARAH:Why not stay in the past? I'd have seven years more years to get ready.To get him ready.
CAMERON:No, you wouldn't have.
SARAH: Why not?
CAMERON: Because you died. Two years ago. December 4th,2005.You died.
サラ:なぜ過去に留まらなかったの!?あのまま過去にいれば7年かそれ以上、ジョンを戦士に育て上げる時間があったのに。
キャメロン:いいえ、あなたはできないわ。
サラ:なぜ?
キャメロン:あなたは2年前の2005年12月4日に死んだから。
デレク・リースの「みどり」
デレク・リースを演じるのはブランアン・オースティン・グリーン(Brian Austin Green)ですが、苗字のグリーン(Green)から、右胸にひらがなで「みどり」とタトゥー(刺青)を入れており、そのプライベートなタトゥーをサラ・コナー・クロニクルズでも何度も見ることができます。→詳細:日本びいきなターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ
デレク被弾とVICKのチップを引き抜いた湾岸道路のシーンの後、このサラコナーの家に運ばれてくるのですが、その治療の際にもチラリ。
また、無事その治療が終わり、回復に向かう途中にも、ちょうどその「みどり」のタトゥーの部分に貼ってあった絆創膏を、サラ・コナー(Lena Headey)がはがそうとして、デレクがガバっと目覚めて「はがすな!」的なシーンもあり、笑えます。
デレクがケガから完全回復後、シャワーシーンがありますが、そこでもはっきりと胸の「みどり」を確認することができます。
刺青文化の欧米圏はでは、漢字や平仮名でタトゥーを入れるのが「Cool!(かっこいい)」と考える欧米人も多く、ブライアン・オースティン・グリーンもその一人のようです。日本人がわけわからない英語のTシャツや下着を身に着けているのと同じ感覚だと思われます。
→関連記事:日本びいきなターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ
他にも「緑」と言えば、この家のバックヤードで、デレクリースが裸足で緑の芝生を踏みしめるシーンも、Greenと緑がかかっていておもしろいものがあります。
チョラが尾行していたことが判明
カルロスのギャング一味の女性「Chola」(チョラ)目線で、サラコナー家の玄関から出てくる「偽サーキシアン」が映るシーンがあり、カルロスの家からずっとチョラが「偽サーキシアン」を尾行していたことがわかります。そして後に、チョラがサーキシアンらの居場所を知らせにサラの家の納屋の扉をたたくシーンにつながります。チョラのおかげで、サーキシアンらのアジトがわかり、Wi-Fi'd It Internet Cafe【ネットカフェ】での1件が片付いた後、またチョラの車でサラ一同が、この家の表玄関まで送られるシーンがあります。
その際、キャメロンはチョラに、自分が持っていた銃(グロック17)を渡し、車を降りた後もチョラをしっかり見つめるシーンがありました。これはキャメロンが(カルロスを失った)チョラに対して、「一人でもたくましく生きろ。」というメッセージを送ったように見えます。
ここでチョラを生かしておいたことは、シーズン2最終話で、大きな役割を果たすチョラの再登場につながります。
→詳細:チョラがボニヤ神父と密会した懺悔室。
ジョンとサラが窓から飛び降りたのも「表側」
サラ・コナーの家として2軒使われていましたが、シーズン1の最終話の車の爆発~シーズン2第1話に始まるキャメロンの暴走により、ジョン・コナーとサラ・コナーが2階の窓から飛び降りたシーンは、2軒のうちフロント側(表側)の家屋の脇の窓を使って撮影されていました(上図参照)。その際の、キャメロンが車の爆発に巻き込まれたシーンも、これら家屋のすぐ近くの路上でのロケですが、それについてはこちらキャメロンの車の爆発現場にてまとめてあります。
そのキャメロンの車の爆発後、キャメロンが入っていく家屋の玄関(裏口)が別にあったことから、どうやらシーズン1のサラコナーの家は、当ページのフロント側とバックヤード側は実は「同じ」という扱いのようで、裏口はまた別にあったことがわかります。
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