劇中、「日本」がたくさん登場する「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」。
ターミネーター全作品の中で、日本関連の頻出度がダントツであり、また、ターミネーターやサラ・コナーが(空耳ではなく意図的に)日本語を話した唯一の作品です。
「サラ・コナー・クロニクルズ」は、ターミネーター・シリーズの中で、一番「日本を愛してくれた」作品と言えるでしょう。
そんな「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」の中に登場した「日本」を、登場順にまとめました。
トヨタ・プリウス
シーズン1第1話で、サラ・コナー、ジョン・コナー、キャメロンの3人が、1999年から2007年にタイムトラベルし、道路の真ん中に到着します。この時、サラ、ジョン、キャメロン3人を引きそうになって止まった車がトヨタ・プリウス(Toyota PriusⅡ-NHW20-2004年型)です。 この車種には理由があって、DVD巻末付録の製作者の解説によると、
一番、2007年に来たことを感じさせる 現代を代表する車として、ハイブリット・カーのプリウスを登場させた。とのことです。
→詳細:T名物タイムトラベル到着地点が道路の元祖
ヤマハ(YAMAHA)バイク FJ1100
シーズン1第2話のこのキャメロンのVICK追跡と衝突事故現場シーンにて、サラ・コナーが東洋系アジア人から奪ってターミネーター・VICKを追跡したのが、ヤマハ(YAMAHA)の青のバイク FJ1100(1985年)でした。サラ・コナーはこのバイクで、スライディング・タックルをVICKにくらわします。銃アクション中心のリンダ・ハミルトン版のサラ・コナーではなかなか見られないアクション・シーンです。
後にジョン・コナーがYAMAHAのエンジン搭載のボートで脱出するシーンがあるので、T1→T2のサラ&ジョン親子がホンダ(HONDA)のバイクつながりなのに対して、TSCCのサラ&ジョン親子はYAMAHAつながりとも言えます。
謎の「TETSUO Corporation」
シーズン1第4話「ヘヴィメタル / Heavy Metal」では、ターミネーターのエンドスケルトン(骨格)の原材料であるコルタンの輸入会社として「TETSUO Corporation」という日本の会社(貿易商社?)らしきものが登場します。トラックやコルタンを入れた木箱に「TETSUO Corporation」と印字されています。
日系企業が世界中からターミネーターの源をかき集めていたことになります。
この「TETSUO」が「鉄王」なのか、「鉄雄」なのか「鉄男」なのか、はたまた別の字なのかはわかりませんが、トラックの赤い色から、日本のアニメ映画(漫画)の『AKIRA』の登場人物「鉄雄」か、塚本晋也監督の映画『鉄男』に由来しているのではないかと思われます。
→参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/鉄男
未だ鉄になっていなかった鉄雄か、自分の体が次第に鉄化していく鉄男に、このエピソードのタイトルでもある「ヘヴィメタル(Heavy Metal)」こと、ターミネーターとコルタンを引っかけてあるように感じられます。
→詳細:コルタン着のLA港とキャメロン製造工場Depot 37
A.I.タークのチェス大会 決勝戦の相手は「日本」
シーズン1第5話で、スカイネットの元となるA.I.タークが出場したチェス大会の、決勝の対戦相手は「日本」チームでした。会場内では日本語もちらりと聞き取ることができます。そして日本チームが「勝利」します(タークは意図的に敗北)。→詳細:【チェス大会】タークvs.日本
日系女優 Ally Maki (Matsumura)さん
この時、日本チームでチェスの駒を動かしていたのが、日系女優の Ally Maki (Matsumura)さんです。祖父母が日本人(アメリカ移民一世)とのことで、いろいろな映画やドラマで日本人役(またはアジア人役)を演じています。→https://en.wikipedia.org/wiki/Ally_Maki
タトゥー「みどり」ブライアン・オースティン・グリーン
シーズン1第8話では、デレク・リースを演じたBrian Austin Green(ブライアン・オースティン・グリーン)の右胸に彫られた、「旭日」(朝日)を背景に、日本語のひらがなで「みどり」と書かれたタトゥー(刺青)を確認することができます。 これはもちろん、苗字の「グリーン」(緑)に由来するもので、ブライアン・オースティン・グリーンが個人的に刺れているものです。デレク被弾とVICKのチップを引き抜いた湾岸道路にてターミネーター・ヴィックに撃たれた後、サラ・コナーの家で輸血を受け、回復していくシーンなどで、タトゥー「みどり」が確認できます。
ちょうどこのタトゥーの部分に絆創膏が貼られており、それをサラ・コナーがはがそうとして、ハッと気が付いたデレク・リースが「触るな!」と拒絶する笑えるシーンもあります。ただ、このタトゥーの彫り師は日本人ではなかったのか、フォントが明らかに日本語を母語としない人が彫ったであろう「ひらがな」仕上がりとなっています。
また、この「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」でこの「みどり」タトゥーが話題になりすぎたのか、ブライアン・オースティン・グリーンが次に出演した『デスパレートな妻たち』(Desperate Housewives)の露出シーンでは、この「みどり」のタトゥー部分だけ、消して出演していました。
日本でも『ビバリーヒルズ高校/青春白書』が人気だったためか、ブライアン・オースティン・グリーンには結構、日本からの声も届くようで、このターミネーター パーフェクトガイド (日経BPムック)付録のDVDでのインタビューでは、『ビバヒル』の日本語の吹き替えの声のことを話題にしており、かなり気にしている様子が確認できます。
ブライアン・オースティン・グリーンとキャメロンを演じたサマー・グローは、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のキャンペーンでも来日し、気さくな一面を見せてくれていました。
ケンドーこと日系俳優 Akie Kotabe 氏
シーズン1第8話では、日本人・・・正確にはアメリカ生まれの日系の方ですが、AKIHIRO KOTABE(フルネーム:Akihiro Lawrence Kotabe、通称:AKI/AKIE KOTABE)さんという日系人の俳優さんがちょい役で出演しています。 パソコン部品の売人的な役柄で、役名はKENDO(ケンドー)・・・。でもしっかりとトーマス・デッカーとサマー・グローに絡んでいます。
ここで仕入れたPCのパーツを使って、ジョン・コナーとキャメロンは、ターミネーターT-888ヴィックのチップの解析をおこないます。
Akie Kotabe 氏は現在もドラマやCMなど幅広く活躍していらっしゃるようです。
Akie Kotabe ホームページ
https://www.akie-kotabe.com/
サラ・コナーの家のオーナーは東京へ転勤中
この2軒を使い分けたサラ・コナーの家(シーズン1)を後にして、シーズン2第2話では、こちらのサラ・コナーの家(シーズン2)へ移り住みます。その家を決める際に、この家の管理人であるご近所さんKacy(ケイシー)とサラ・コナーの会話では、
Sarah:So you live next door? Where'd the owners go?とのことで、転勤先の海外は必ずしも日本でなくてもよいはずですが、ここでも突然、日本(東京)が登場します。
それであなたはお隣さんなのね。この家のオーナーはどこに行ったの?
Kacy:Oh, they're in TOKYO for a year. Bob's a last-minute fill-in for his boss. Guy stroked out three days before he was supposed to leave・・・
彼らは(転勤で)東京に1年間行っちゃったわ。上司に急に言われて、出発するまで3日間しかなかったの・・・
→関連記事:ケイシーの家
数独
シーズン2第4話で、キャサリン・ウィーバーのオフィスにて、ジェームズ・エリソンがサバンナ・ウィーバーに初めて会うシーンで、何かに熱中しているサバンナを見て、エリソンが、SUDOKU(数独)をやってるの?と話しかけるシーンがあります。
「数独」は、元々、世界的にパズル「Number Place」として広がっていたものを、日本のパズル制作会社ニコリが、「数独」という名称で商標登録した呼び名が世界に広がったものなので、パズル自体は日本のものではありませんが、このシーンでは「Number Place」ではなく「数独」という名称が使われていました。
ライリーの「忍者」トーク
シーズン2第7話では、ターミネーター・クロマティのサラ・コナー宅訪問をやり過ごして避難する際の、ジョン・コナーとライリーの車中の会話。Riley:Whatever! I was a brave spooky NINJA and got rid of him!日本人の日常会話には忍者はこんな感じではなかなか出てこないので、なにやらアメリカ人にとって、忍者は日本人よりも身近な存在のようです。
とにかく、私は勇敢な忍者よ、そしてあいつを追い出してやったの!
日系IT企業 Dakara Systems(ダカラ・システムズ)
シーズン2第10話に登場するAI(人工知能)「Emma(エマ)」を開発しているロサンゼルスの日系IT会社。A.I.を扱い、会社のロゴがたまたま“3つの点「∵」”だったばかりに、“3つの点(∵)”に取り付かれてしまっているサラ・コナーのとばっちりで被害を受けた会社。→関連記事:DAKARA Systems【ダカラ・システムズ】の入り口
この回に登場した「日本人」は以下の3人、
- Alex AKAGI(アレックス・アカギ)役:Eric Steinberg(韓国系アメリカ人俳優)
- Xander AKAGI(ザンダー・アカギ)役:Eddie Shin(韓国系アメリカ人俳優)
- Minamoto(ミナモト)役:TJ KAYAMA(日系アメリカ人俳優)
TJ KAYAMA さん インスタグラム
https://www.instagram.com/tjkayama/
TJ KAYAMA Acting WorkshopT.J. KAYAMA さんは2016年から日本でも活動を始めたそうです。
「CF・広告に決まり出す 最強のアクティング術 TJ's 10 RULES」
https://www.promodelstudio.com/tj-acting-workshop-for-model/
このDakara Systems(ダカラ・システムズ)社の社名の由来は、数式記号の「∴」(だから/therefore)」から来ているのですが、会社のロゴは逆三角形(逆三点)の「∵」(なぜなら/because)になっています。 これが製作者の「うっかり」ミスなのか、わざとなのかは不明ですが(NAZENARAよりDAKARAのほうが座りがいいが、「3つの点」は逆三角形なのでそれに無理やり合わせた等)・・・はたまた「3つの点」に取りつかれたサラ・コナーの勘違い(スカイネットではないこと)を暗にロゴを逆にすることで示唆していたのかもしれません。
日本語を話すサラ・コナーとターミネーター(キャメロン)
同じくシーズン2第10話のこのダカラ・システムズ社の日本食レストランのくだりで、ターミネーターことキャメロン(サマー・グロー)とサラ・コナー(レナ・ヘディ)が日本語を話します。キャメロン(サマー・グロー):
「私たちが敬愛するリーダー、サラとアレックスに感謝を込めて、乾杯!」 “Watashi-tachi ga, Keiai suru Leader, Sarah to Alex ni, Kansha wo Komete, KANPAI !” (To our leader, Sarah and Alex whom we respect and love, with great thanks, KANPAI(Cheers) !)
サラ・コナー(レナ・ヘディ):→このシーンの詳細:ターミネーターが日本語を話したCicada レストラン
DOUMO ARIGATO. (どうも ありがとう)
これはもちろん意図的に日本語を話したもので、T1のサラコナー(リンダ・ハミルトン)の「信じられへん!」の空耳日本語とは異なります。
映画も含めたターミネーター全作品の中で、
- ターミネーターが日本語を話した唯一のシーン
- サラ・コナーが日本語を話した唯一のシーン
サラ・コナーのSONY ボイスレコーダー
シーズン2第13話では、サラ・コナーが使ったボイスレコーダーが、ソニーの ICD-UX80/UX70 でした。劇中、製品からSONYのロゴは消されていましたが、こちらサラ・コナーのボイスレコーダー SONY ICD-UX80/UX70にて確認できます。
このボイスレコーダーの音声を元に、サラ・コナーはスカイネットが操る組織カリバ・グループへ接近することになります。
ヤマハ(YAMAHA)エンジン搭載のボートで脱出
シーズン2第20話のこのカリバと銃撃戦を交わした灯台の桟橋から、ジョン・コナーはヤマハ(YAMAHA)のエンジンYAMAHA 250 Four Stroke(ヤマハ 250馬力 可変バルブ機構の4ストローク船外機 )搭載のボートで、カリバの襲撃から脱出します。前述の通り、サラ・コナーはヤマハのバイクを駆使していたので、このTSCCのサラ&ジョン・コナー親子は重大なシーンでYAMAHAを駆使する「ヤマハつながり」とも言えます。
日本生まれのリチャード T.ジョーンズ(エリソン捜査官)
FBIのジェームズ・エリソン捜査官を演じたRichard T. Jones(リチャード・T・ジョーンズ)は、1972年 日本・神戸生まれ。父親のクラレンス・ジョーンズは日本の元プロ野球選手で、1970~1977年まで南海ホークス→近鉄バファローズで活躍中に生まれたので、リチャード・T・ジョーンズは生まれてから5年間、日本で生活していたことになります。そのせいか、「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のDVDに収録されているNG集(Blooper)では、NGを出したリチャード・T・ジョーンズが、
もいっぺん、もういっぺん・・・ゴメンナサーイ、ゴメンナサーイ。と日本語が無意識に出てしまっている場面が収録されています。
ターミネーター1
以上が何かと日本関連が登場する「ターミネーター・サラ・コナー・クロニクルズ」のまとめですが、ついでに他のターミネーター・シリーズに登場する「日本」を軽くさらっておきます。日本製か?
「ターミネーター1」の未公開シーンでは、エンディングでサイバーダイン社の社員らが、工場内で破壊されたターミネーターT-800のチップの破片を拾い上げて、以下のようなやりとりをします。ASSISTANT:What's that?(なんですか、それ?)
MANAGER: Microcomputer chassis. But I never saw stuff like that anywhere.
(マイクロコンピューターの基盤だろう。でもこんなの見たことない。)
ASSISTANT: Weird. Jap stuff, maybe?(変わってますね。日本製かな?)
MANAGER: Get it down to R and D (Research and Development) first thing Monday morning, huh?
(月曜朝一に研究開発セクションにまわそう。)
ASSISTANT: Good idea.(それがいいですね。)
見たことのないT-800の未来のチップを見て「Jap Stuff(日本製かな)?」と出てきます。
ひと昔前は日本は半導体の世界シェアの50%を占めており、機械といえば「日本製」がまずイメージされたものでした。
しかし、この1984年の「ターミネーター1」の翌年1985年 プラザ合意により、日本のバブル崩壊は始まり、今では「日本製」といわれるものも少なくなってきてしまいました。
2010年代~現在に至っては、ターミネーター映画は「中国市場第一優先」(中国媚び)に変わってしまい、中国検閲に忖度してストーリーの醜い改悪がなされるまで落ちぶれてしまいました。
→詳細:ターミネーター映画大失敗の致命的な原因
ターミネーター35年の歴史を見ても、「経済」が大きく影響を与えていることがはっきりとわかります。
東芝 KT-P22
「ターミネーター1」のエンディングで、サラ・コナーがジープに乗って、未来のジョン・コナーに向けてメッセージを吹き込んでいたカセット・テープ・レコーダーはTOSHIBA KT-P22でした。TDKのカセットテープ
ちなみにその東芝 KT-P22にてサラ・コナーの音声を吹き込んだカセットテープは、TDK(Tokyo Denki Kagaku / 東京電気化学株式会社)製のものでした。ホンダ好きなサラ&ジョン・コナー親子
「ターミネーター1」で、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)がバイト先のレストラン「Big Jeff's Family Restaurant」に通勤する際に乗っていたのが、ホンダのスクーター「1984 Honda Elite Scooter」です。角ばったデザインがいかにも1980年代といった感じがします。→関連記事:サラ・コナーが働いていたレストラン
息子ジョン・コナー(エドワード・ファーロング)もホンダのバイク(HONDA XR 100)に乗っており(後述)、コナー家は親子そろってホンダ好きのようです。
ターミネーター2
日本人出演
T2の劇中ショッピングモール「GALLERIA(ガレリア)」の従業員通路で、T-1000に一番最初に撃たれた人は、エキストラ出演した小峯隆生 氏です。→詳細:ショッピングモールの怪【ターミネーター2】
ホンダ XR 100
ターミネーター2でジョン・コナーが愛用し、T-1000から逃げる際に大活躍したバイクが HONDA XR 100R です。前述の通り、母親サラ・コナーもホンダのスクーター「1984 エリート」に乗っており、親子代々、ホンダのバイクがお好き、ということになります。ニコル/マツダ - サラ・コナーのサングラス
サラ・コナーがエンリケの敷地で着用していたのが、日本のアパレルメーカー「NICOLE(ニコル)」の創設者・松田光弘氏によるMATSUDA(ニコルの海外ブランド名)のサングラス「Matsuda2809」。丸いデザイン、着脱式のサイド・シールド(風よけ)が特徴です。凝った作りで、オリジナルなものは復刻限定版を含め、数も少ないため、米国で1000ドル以上で売られていることもあります。Magnoli Clothiersによるレプリカはアマゾンでも買えますが、それでも数万円はします。 尚、映画「アイアンマン3」では、「Matsuda M3023」のサングラスを主人公ロバート・ダウニー・Jrがかけています。
マイルズ・ダイソンも「日本」に言及(T2オリジナル脚本)
カットされたセリフですが、ターミネーター2のオリジナル脚本には、マイルズ・ダイソン邸でのダイソンのセリフに以下のように「日本」が登場します。They told us not to ask where they got it. I thought... Japan... hell, I don't know. I didn't want to know.
それ(チップ)の入手経路については尋ねるな、と(サイバーダイン社上層部に)言われてた。私が思うに・・・日本か・・・いや、わからない。知りたくもなかった。
劇中では、"They told us not to ask where they got it." のセリフはありますが、その後の" I thought... Japan... hell, I don't know. I didn't want to know."の部分はカットされています。
「とりあえず日本製か?」と勘ぐるこの辺りは、T1での工場内のサイバーダイン社員のセリフ(上述)に通じています。
ターミネーター3
T-Xが乗るレクサス『SC430』
未来からタイムトラベルで到着したT-Xがビバリーヒルズで最初に乗った(奪った)車がトヨタ・レクサス『SC430』でした。信号無視、スピード違反によりパトカーの追跡を受け、
You, in the silver Lexus. Slow down.と止められ、“what is sexy”「セクシーとは何か」の看板から胸(バストアップ)という、ポリコレ嵐全盛の現在では絶対に描写できない、ターミネーター3の「名」シーンへと展開します。
(そこのシルバーのレクサス、止まりなさい。)
T-Xがレクサス『SC430』に乗りながら、アンテナ表示がゼロの携帯電話で、FAX通信のような「ピーシュルシュルシュルシュー」と音を口で発しながらダイヤルアップし、ネット接続する姿は、なかなかシュールでした。
ターミネーター4
ターミネーターをハッキングできるソニー・VAIO UX
「サラ・コナー・クロニクルズ」でサラ・コナーがソニーのボイスレコーダーを使っていましたが、「サルベーション」ではジョン・コナーもソニー製品を使っていました。ジョン・コナーがバイク型ターミネーターモト・ターミネーターを捕獲してハッキングする際に使っていたモバイルがSONY の VAIO UX です。
サンヨー M9935K
上述の東芝 KT-P22のカセットテープレコーダーで録音したサラ・コナーのメッセージを聞いた後、ジョン・コナーはスカイネットの基地へ向かうべく、上のソニーのバイオ UXを使ってモト・ターミネーターをハッキングしますが、その際に、モトターミネーターをおびき出すのに使った大きなラジカセが、SANYO M9935Kでした。ちなみにその時、大音量で流していた曲は Guns N' Roses - You Could Be Mineでした。
このGuns N' Roses「You Could Be Mine」は、映画「ターミネーター2」の主題歌で、T2でもジョン・コナー少年がバイク(Honda XR 100 )に乗って出かける際にもラジカセでかかっており、T4(サルベーション)のこのシーンは、「バイクで出かける」つながりのオマージュとなっています。
また、曲のタイトル「You Could Be Mine」は、モトターミネーターをハッキングして「自分のものにする」ことにも掛かってあるようにも感じられます。
以上、日本や日本製のものが、時空を超えて、サラ・コナーやジョン・コナー、そしてターミネーター各作品をつなげている、というお話でした。
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